QRコードを印刷に回す前に確認する9つのこと
KoloQRチーム印刷

印刷されたQRコードが失敗する原因は9つのどれかで、その9つすべてが自分の手元で確認できます。必要なのは幅2cm以上、読み取り距離10cmごとに約1cm、コート紙でモジュール0.4mm以上、四辺それぞれに4モジュールのクワイエットゾーン、そして7:1前後のコントラスト比です。最後の確認は誰もやらないものです。実寸で本番の用紙に刷り、別々の端末2台で読み取ってください。
要点
- 印刷されたQRコードの下限は2 × 2cmです。これを下回るとモジュールの境目が通常の印刷公差の中に入り、読み取りは距離の問題ではなく運の問題になります。
- サイズは読み取り距離から決めます。コードと読む人の間10cmにつき、コード幅およそ1cmです。3mから読むポスターには約30cmが要ります。
- 本当の限界はモジュールです。印刷されたモジュールはコート紙で0.4mm以上、非コート紙で0.5mm以上にすべきで、その結果の全体幅がいくつになろうと変わりません。
- クワイエットゾーンは四辺それぞれ4モジュールで、レイアウトが借りてよい余白ではなくコードの一部です。
- 印刷では約7:1、画面では4:1のコントラストを狙って設計します。印刷はドットゲイン、紙の反射率、映り込みにコントラストを支払うので、モニターで通った比率が印刷機でも通るとは限りません。
- 9項目のうち印刷所が要るのは1つだけ、実寸・本番用紙での校正刷りです。残る8つはデータ上で終わります。
9つの確認項目、順番どおりに
この順で進めてください。順番が効くのは、各項目が次を縛るからです。遷移先がシンボルバージョンを決め、バージョンがモジュール数を決め、そのモジュール数が、センチメートルの幅をミリメートルのモジュールサイズへ変換します。
- 遷移先を確定し、短く保つ. 静的コードは遷移先をパターンの中に持つので、印刷後にURLは変えられません。生成前に短くしてください。文字数が少ないほどシンボルバージョンが下がり、同じ印刷幅でもモジュールが大きくなります。
- 読み取り距離から幅を決める. 読み取り距離を10で割り、2cmを下回らないこと。いちばん遠い読み取り位置ではなく、現実的にいちばん近い位置に合わせます。人はポスターに歩み寄りますが、1m用に決めたサイズは3mからは読めません。
- モジュールサイズをミリメートルで確認する. コードの幅を、クワイエットゾーンを含めた横方向のモジュール数で割ります。コート紙で0.4mm以上、非コート紙で0.5mm以上が目安です。下限を割るなら、コードを広げるか内容を短くしてください。
- 適切な解像度で、またはベクターで書き出す. ベクターには解像度の限界がなく、印刷所が求めるのもこれです。ラスターなら実寸で300 DPI、そして1モジュールあたり整数ピクセルにして、モジュールの境目がピクセルの途中に落ちて灰色ににじまないようにします。
- クワイエットゾーンがレイアウトを生き延びているか確かめる. 四辺それぞれ4モジュールの余白です。書き出し結果ではなく版面で確認してください。罫線や写真、断ち落としに接したコードは、書き出し時に与えられた余白をすでに失っています。
- 用途に合う誤り訂正レベルを選ぶ. レベルMが妥当な既定値です。中央にロゴが載る場合や、表面が手で触れられて傷む場合にだけHへ上げ、Hは同じ幅により多くのモジュールを詰めるぶん、より大きな幅を要求することを受け入れてください。
- コントラストは目で判断せず測る. 明るい地に暗いパターン、印刷では7:1前後です。明地に暗ではなく暗地に明の構成は、対応するデコーダーとしないデコーダーがあるので、反転コードは中立な選択ではなく、必ず試験すべき設計上の判断として扱ってください。
- 用紙を発注する前に表面加工を決める. 光源の下で読まれる場所ではグロスよりマットです。グロスやグロスラミネートは、人が端末を構えるちょうどその角度で、シンボルの上に鏡面反射を置きます。
- 実寸・本番用紙で校正刷りをする. 本番と同じサイズ・同じ材料で1枚刷り、そのコードが実際に置かれる光の下で、別々の端末2台で読み取ってください。ドットゲインを捕まえられる唯一の確認であり、そして省かれがちな確認です。
数字を1つの表に
上のすべてを数字にしたものです。通読するためではなく、データと突き合わせるためのものです。各行は、その数字を定めているページにリンクしています。
| 確認項目 | 数字 | 根拠 |
|---|---|---|
| 印刷時の最小幅 | 2 × 2cm | 通常の印刷とスマートフォンのカメラにとっての実用下限 |
| 距離から決める幅 | 読み取り距離10cmにつき1cm | 経験則であり、規格の条文ではありません |
| モジュールサイズ、コート紙 | 0.4mm以上 | コート紙でのドットゲイン |
| モジュールサイズ、非コート紙 | 0.5mm以上 | 吸収性の紙ではドットゲインがより大きい |
| ラスターの解像度 | 実寸で300 DPI | 標準的な印刷解像度 |
| 1モジュールあたりのピクセル数 | 整数 | 端数のモジュールは灰色の縁ににじみます |
| クワイエットゾーン | 四辺それぞれ4モジュール | ISO/IEC 18004 |
| 誤り訂正、既定 | レベルM、復元率およそ15% | ISO/IEC 18004 |
| 誤り訂正、ロゴあり | レベルH、復元率およそ30% | ISO/IEC 18004 |
| コントラスト、画面 | 約4:1 | 設計目標であり、デコーダーのしきい値ではありません |
| コントラスト、印刷 | 約7:1 | ドットゲイン・反射率・映り込みのための余裕 |
| 校正刷り | 1枚、実寸、本番用紙、端末2台 | 印刷機そのものを測る唯一の確認 |
各項目を詳しく説明しているページ
このページは全体の流れです。以下の各ページがその1ステップずつを担当し、ツールは説明する代わりに計算します。
- サイズとモジュール幅。 印刷の最小サイズに媒体別の表と、下限がその値である理由があります。QR印刷サイズ計算ツールは距離・内容・材料から幅を出します。
- 解像度とDPI。 解像度とDPIに双方向の式があり、DPI計算ツールがそれを実行します。
- ファイル形式。 SVGとPNGは、印刷所が求めるのはどちらか、そして答えが必ずしもベクターではない理由を扱います。
- クワイエットゾーン。 クワイエットゾーンは、4モジュールが何のためにあるのか、レイアウトがそれを食べるとどうなるのかを説明します。
- 誤り訂正。 誤り訂正レベルがL・M・Q・Hと、それぞれが必要とする幅を扱います。
- 容量。 QRコードの容量は、URLが長いほどシンボルが密になる理由を説明します。サイズの問題の多くは、実際にはここから始まります。
- 表面加工。 マット印刷とグロス印刷がラミネート、ニス、映り込みが届く角度を扱います。
- 色。 QRコントラストチェッカーは、何かを刷る前に色の組み合わせの比率を出します。
- 仕上がったデータ。 QRコードバリデーターは書き出したファイルそのものからコントラスト、クワイエットゾーン、モジュールサイズ、シンボルバージョンを測り、平均ではなく最悪の辺を報告します。
- コードが何を言っているか。 QRコードスキャナーは書き出したファイルそのものから宛先を読み出します。目で見るだけでは済ませられない唯一のチェックです。
このチェックリストが扱わないこと
印刷でうまくいかない要素のうち3つは、どんなデータ上の確認でも捕まえられません。刷ってからではなく刷る前に知っておく価値があります。
- 本番の印刷機でのドットゲイン。 どの印刷方式でも暗部はわずかに太ります。どれだけ太るかは印刷機・インキ・用紙によるので、知る方法は校正刷りしかありません。
- 素材の色。 クラフト紙、色付きの板紙、白以外の何かに刷ったコードは、データが示すより低いコントラストから始まります。明るいモジュールが素材そのものだからです。
- 曲面と取り扱い。 ボトル、カップ、折られたリーフレット上のコードは、曲がった面や折り目のついた面から読まれます。アライメントパターンがある程度は補正しますが、ある点を超えれば何も補正できません。
ここのすべてを満たしたコードが紙の上でなお失敗するなら、それは有用な結果です。不具合はデータより後で入ったということで、印刷機・用紙・配置に絞り込めます。QRコードが読み取れない理由がそれらを順にたどります。
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下限は2 × 2cmで、それを超える分は読み取り距離10cmにつき幅およそ1cmです。30cmで読むメニューには3cm、3mで読むポスターには約30cmが要ります。2つの数字のうち大きいほうを採ります。
配置する実寸で300 DPI、そして1モジュールあたり整数ピクセルにします。ベクター形式には解像度そのものがなく、印刷所が受け付けるなら安全な答えです。DPIの数値だけを見ても意味はありません。DPIはピクセル数と配置サイズの比であって、ファイルが持っている属性ではないからです。
四辺それぞれ4モジュールで、これはISO/IEC 18004が定めている値です。ミリメートルではなくモジュールで測るので、余白はコードとともに大きくなります。レイアウト上のパディングではなくシンボルの一部であり、それを切り詰めたデザインはコードそのものを変えてしまっています。
たいていの印刷物にはレベルMで、損傷したシンボルのおよそ15%を復元します。中央をロゴが覆う場合や、表面が手で触れられ、こすられ、風雨にさらされる場合には約30%のHを使ってください。レベルが高いほど同じ幅により多くのモジュールが入るので、Hは物理的に大きなコードを必要とします。
限度の中でならできます。パターンを暗く、背景を白に近く保ち、目で判断せずに組み合わせを測ってください。印刷なら7:1前後です。画面で強く見える中間調のブランドカラーは、しばしば2:1から4:1に落ちます。そこがまさに、スタジオでは読めて店頭では読めなくなる帯域です。
光源の下で読まれる場所ではマットです。グロスの表面やグロスラミネートは、人が端末を構えるのとほぼ同じ角度で、シンボルの一部に鏡面反射を置きます。ファインダーパターンの上に反射が乗ると、デコードが始まる前に検出が止まります。
画面は完璧なコントラスト、均一な光、はっきりした輪郭を与え、たいていは印刷物より大きく表示するからです。印刷はその4つすべてを、ドットゲイン、紙の反射率、映り込み、距離に支払います。モニターで読めたコードは、これから直面する試験より易しい試験に通っただけです。
コストがかかる規模の印刷なら必要です。ドットゲインは印刷機と用紙の性質であり、データ上のどんな確認でも測れない唯一の変数です。本番材料に実寸で1枚刷り、別々の端末2台で読み取るだけなら数分で済み、それを覆う唯一の試験になります。
実用上の下限は2cmで、名刺は腕の長さで読むので距離がそれを押し上げることはありません。押し上げるのは内容です。長いURLはシンボルバージョンを上げ、同じ2cmにより多くのモジュールを詰め込み、1つあたりを0.4mmの下限より小さくします。
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