QRコードとバーコード:何が違い、どちらをいつ使うか
KoloQRチーム基本

1次元バーコードはデータを一方向に保存し、およそ12〜20文字を持ちます。QRコードはデータを二方向に保存し、同じ設置面積で最大4,296文字の英数字を持ちます。QRコードも技術的にはバーコードの一種、つまり2次元のバーコードです。ですから本当の論点は「バーコードかQRか」ではなく、1次元か2次元かです。
要点
- 1次元バーコードはデータを1軸に沿ってエンコードし、QRコードは2軸に沿ってエンコードします。同じ幅のQRコードが数百倍の情報を持てるのは、このためです。
- UPC-Aバーコードは12桁を保存します。QRコードは、最大のシンボルサイズと最も低い誤り訂正レベルで、最大7,089桁の数字、または4,296文字の英数字を保存します。
- QRコードの生成は無料で、登録も要りません。UPCやEANのバーコードには有料のGS1事業者コードが必要です。番号そのものが世界で一意でなければならないからです。
- QRコードは誤り訂正レベルHなら、面積のおよそ30%が損なわれても読み取れます。1次元バーコードに誤り訂正はなくチェックディジットだけなので、バーを横切る引っかき傷があるとたいてい読めなくなります。
- スマホのカメラはQRコードを標準で検出します。UPCバーコードを読み取るには、通常は専用のスキャンアプリか店舗用のスキャナーが必要です。
QRコードとバーコードは何が違うのか
1次元バーコードとは、太さの異なる平行なバーとスペースとしてデータをエンコードし、水平方向の1軸に沿って読み取る、機械が読める記号です。よく使われる形式は、小売パッケージのUPC-AとEAN-13、そして物流のCode 128です。
QRコードとは、ISO/IEC 18004で定められた2次元のマトリクス記号で、モジュールと呼ばれる明暗の正方形としてデータをエンコードし、縦横の両方向を同時に読み取ります。QRはQuick Response(クイックレスポンス)の略です。
モジュールとは、QRコードの1つの正方形のセルで、スキャナーが解像しなければならない最小の単位です。印刷したQRコードがスキャンできるかどうかを決めるのは、全体のサイズではなくモジュールのサイズです。
項目ごとの比較
| 項目 | 1次元バーコード(UPC-A、EAN-13、Code 128) | QRコード |
|---|---|---|
| 次元 | 1つ。データは幅方向に読み取る | 2つ。データは幅と高さの両方向に読み取る |
| 一般的な容量 | 12〜13桁(UPC-A、EAN-13)。Code 128は可変 | 最大7,089桁の数字、または4,296文字の英数字 |
| 扱えるデータ | 数字。Code 128ならASCII | 数字、英数字、生バイト、漢字 |
| 誤り訂正 | なし。チェックディジットが1桁あるだけ | L・M・Q・Hの4段階。記号のおよそ7%・15%・25%・30%を復元 |
| 向き | スキャンラインに合わせるか、全方向読み取りのイメージャーで読む必要がある | どの角度でも可。3つのファインダーパターンが記号の位置を特定する |
| 読み取り機器 | レーザースキャナーとカメラ式イメージャー | カメラ式イメージャーのみ。スマホのカメラを含む |
| 登録 | UPCとEANには有料のGS1事業者コードが必要 | 不要。誰でも生成できる |
| 印刷後の編集 | 不可 | 静的コードなら不可。リダイレクトサービスを使う動的コードだけが編集できる |
| 実用上の最小印刷サイズ | UPC-Aを倍率80%で、およそ30×21mm | 近距離でのスキャンならおよそ20×20mm |
| クワイエットゾーン | UPC-Aは左右に9モジュール。EAN-13は左に11、右に7 | 四辺すべてに4モジュール |
| 得意なこと | 固定された1つの識別番号を、速く繰り返しスキャンすること | URL、Wi-Fiの認証情報、連絡先データ、ロット記録などを運ぶこと |
QRコードはバーコードと比べてどれだけデータを保存できるか
UPC-Aバーコードが保存するのは、ちょうど12桁の数字だけで、それ以外は何も入りません。QRコードは、最大のシンボルバージョンと最も低い誤り訂正で、最大7,089文字の数字、4,296文字の英数字、または2,953バイトの生データを保存します。実際には、印刷物に載るQRコードのほとんどが30〜80文字ほどのURLを運んでいます。
QRコードの容量は、誤り訂正を上げると下がります。冗長性が、本来ならデータを運ぶはずのモジュールを占めるからです。同じURLをレベルHで持つQRコードは、同じコードのレベルLより目に見えて密になり、同じ印刷サイズならモジュール1つ1つは小さくなります。
QRコードの実用上の限界は、仕様ではなく印刷にあります。長いURLはより高いシンボルバージョンを強い、モジュールは数が増えて小さくなります。そして、非コート紙、凹凸のある板紙、低解像度の印刷で失敗するのは、その小さなモジュールです。コードを大きくするより、URLを短くするほうがたいてい効果的です。
どちらを使うべきか
次の判断基準を使ってください。
- 店舗で販売する商品を識別するコードなら、1次元バーコードを使います。GS1から取得したGTINを載せたUPCまたはEANです。今日、ほとんどのレジではそれ以外の形式は受け付けられません。
- 人をウェブページへ導くコードなら、QRコードを使います。メニュー、ポスター、名刺、パッケージの同梱物、イベントの名札、Wi-Fiの共有は、いずれもここに入ります。
- 倉庫でスタッフがハンディのレーザースキャナーで読むコードなら、1次元バーコードを使います。Code 128かGS1-128です。レーザースキャナーはQRコードをまったく読めません。
- 摩耗、折り曲げ、部分的な被覆といった損傷に耐えなければならないコードなら、誤り訂正レベルQまたはHのQRコードを使います。
- とても小さな部品や部材に収めなければならないコードなら、QRコードではなくData Matrixを使います。Data Matrixは同じ種類のデータをより小さな面積に収められ、電子機器と医療の分野では標準的な選択肢です。
- 今日の時点で、消費者との接点とレジでの読み取りの両方が必要なら、両方を印刷します。GS1は、現在の移行期間にはこの二重表示の方法を推奨しています。
スマホはQRコードと同じようにバーコードも読めるのか
スマホのカメラはQRコードを標準で検出します。カメラアプリをQRコードに向けるだけで、追加のソフトウェアなしにリンクが表示されます。UPCやEANのバーコードの読み取りは、それほど確実ではありません。たいていは買い物、図書館、在庫管理などの専用アプリが必要で、結果は機種やOSのバージョンによって変わります。
この非対称性は、一般の人に向けてコードを印刷する人にとって、最も実用的な違いです。ポスターに載った1次元バーコードは、読み手にまず何かをインストールするよう求めます。同じポスターに載ったQRコードは、読み手がすでに開いているカメラで動きます。
小売の現場では逆になります。スーパーのレジに据え付けられたレーザースキャナーは、ベルトを流れる1次元バーコードをどの角度でも一瞬で読み取りますが、そのスキャナーがカメラ式のイメージャーでない限り、QRコードはまったく読めません。
UPCのようにQRコードも登録が必要か
いいえ。QRコードに登録も、ライセンスも、中央の管理機関も要りません。QRコードは入れ物にすぎず、そこに入れたテキストをそのままエンコードするだけだからです。UPCやEANのバーコードにはGS1事業者コードが必要で、これは有料のサブスクリプションです。エンコードされる番号が、世界の取引に流通するすべての商品の中で一意でなければならないからです。
これは費用だけの違いではなく、2つの記号が意味するものの違いです。UPCに意味があるのは、小売業者のデータベースがその番号を認識するからです。QRコードに意味があるのは、それが自分の管理する行き先を指すからです。
円形やカスタムの形のQRコードを作れる無料のQRコード作成ツールであるKoloQRなら、QRコードの作成は無料で、アカウントなしでPNGとSVGを書き出せます。小売用の1次元バーコードのためにGTINを取得するのは別の手続きで、各国のGS1加盟団体を通じて行います。
それぞれの印刷サイズとクワイエットゾーンの要件
QRコードはスキャン距離10cmあたり幅約1cmが必要で、近距離でのスキャンなら実用上の最小は20×20mmです。UPC-Aバーコードの公称サイズはクワイエットゾーンを含めておよそ37×26mmで、GS1はその80%から200%までの倍率を認めています。
クワイエットゾーンとは、スキャナーが記号のどこが始まりでどこが終わりかを判別するための、バーコードの周囲の空白の余白です。QRコードは四辺すべてに4モジュール分の空白を必要とします。UPC-Aバーコードは左右に9モジュール分の空白を必要とし、EAN-13は左に11モジュール、右に7モジュールを必要とします。
バーの高さは1次元バーコードでは重要ですが、QRコードにはそもそも存在しない概念です。パッケージの面積を節約するためによく行われる、UPCを公称の25.9mmより低くする処理は、レーザースキャナーがすべてのバーを横切れる角度を減らします。これが、レジで読み取りに繰り返し失敗する最も多い原因です。
印刷用には、作業の流れが許すかぎりラスターではなくベクターで書き出しましょう。SVGはモジュールの輪郭をぼかさずどんなサイズにも拡大できますが、レイアウトソフトで拡大したPNGは輪郭がぼやけ、モジュールが小さいときに読み取りの確実性を損ないます。これはどちらの記号でも同じです。
コードが傷んだときに何が起こるか
QRコードは部分的な損傷に耐えますが、1次元バーコードは耐えません。QRコードはリード・ソロモン符号による誤り訂正をL・M・Q・Hの4段階で備えていて、それぞれ記号のおよそ7%・15%・25%・30%を復元します。1次元バーコードが持つのはチェックディジットだけで、誤りを検出できても、失われたデータを再構成することはできません。
ロゴをQRコードに載せられるのに、バーコードには載せられないのはこのためです。レベルHのQRコードの中央を覆うロゴが取り除くのは、誤り訂正が復元できるモジュールです。UPCのバーを覆うものは、復元する手立てのないままデータを取り除きます。小売のバーコードが常にきれいに印刷されるのは、そのためです。
30%という数字は上限であって、使い切ってよい予算ではありません。ロゴはコード面積の約25%以内に抑え、ファインダーパターン、つまり角にある3つの大きな正方形には絶対に重ねないでください。スキャナーがそもそも記号を見つけるのはこのパターンによってであり、ここは誤り訂正で守られていないからです。
QRコードはパッケージのバーコードを置き換えるのか
すべてではありませんし、すぐでもありません。GS1は、米国ではSunrise 2027、他の地域では2Dへの移行と呼ばれる業界目標を掲げ、2027年末までに小売のPOSシステムがGS1標準を載せた2Dバーコードを読み取れるようにするとしています。UPCとEANのバーコードは、その期日以降も引き続き受け付けられる見込みです。
その仕組みがGS1 Digital Linkで、1つのQRコードがGTINとウェブアドレスを同時に運べるURI構文です。1つの記号が、レジと買い物客のスマホの両方に応えることになります。十分な数のPOSスキャナーが更新されるまでは、1次元バーコードと2Dコードの両方をパッケージに印刷するのがGS1の指針です。
今日の小さな事業者にとって、実用的な読み解き方は単純です。自分で生成したQRコードは、スーパーのレジではスキャンできません。自分が保有するGTINを使ってGS1 Digital Linkの構文で作られていない限り、それは商品の識別子ではなく、販促と情報の運び手です。
知っておく価値のある他の2Dコード
Data Matrixは、QRコードより小さな面積に同じ種類のデータを詰め込む2次元のマトリクスコードで、小さな部品、電子機器、医薬品パッケージへの表示では標準です。制約になるのが面積で、読み取るのがスマホではなく専用スキャナーのときに選びましょう。
PDF417は、運転免許証、搭乗券、配送ラベルに使われる積層型の1次元コードです。1次元バーコードより多くを持てますが、読み取りは同じスキャンラインの理屈で行われ、形は縦より横に長くなります。
Aztecは交通機関の発券で多く使われる2次元コードで、クワイエットゾーンを必要としません。チケットが縁いっぱいまで印刷されるときや、スマホの画面に表示されるときに便利です。
一般の人に向けるものなら、2次元コードの中ではQRが今も正しい既定の選択です。アプリなしでスマホのカメラが検出できるのは、QRだけだからです。
どちらを選ぶかでよくある間違い
- QRコードを印刷して、レジで読み取れると期待すること。自分で生成したQRコードにGTINは入っておらず、どの小売業者にも登録されていません。POSにはUPCかEANを使いましょう。
- クワイエットゾーンをなくすこと。どちらの記号でも、枠線や折り目、色面にぴったり寄せて配置することは、画面ではスキャンできて印刷では失敗するコードの最も多い原因です。
- 色を反転させること。暗い背景に明るいモジュールという配置は、明るい地に暗いデータを想定する多くのスキャナーを壊します。暗い要素は暗いまま保ち、コントラストは高く保ちましょう。
- レイアウトに収めるために1次元バーコードのバーの高さを詰めること。レーザースキャナーが使える読み取り角度が減ります。
- 小さなPNGを印刷用に拡大すること。印刷に回すものはSVGで書き出しましょう。ラスターファイルを拡大するとモジュールの輪郭がぼやけ、スキャンの成功率が下がります。
- URLを短くする代わりにQRの誤り訂正を上げること。誤り訂正を上げるとモジュールが増え、同じ印刷サイズでは1つ1つが小さくなります。ぎりぎりのコードは、よくなるどころか悪くなることがあります。
- 実物でのテストを飛ばすこと。最終サイズ、最終的な素材でコードを印刷し、実際に使われる照明の下で、ふつうのスマホでスキャンしてください。
Questions? Answered
はい。QRコードは2次元のバーコードです。日常で「バーコード」と言うとき、たいていは小売パッケージにある1次元のものを指しますが、どちらもISO規格で定められた機械が読める記号です。正確な区別は1次元か2次元かです。
一般論としてどちらが優れているということはなく、解く問題が違います。スキャナーが1つの固定された商品番号を速く繰り返し読み取る必要があるときは、1次元バーコードを使います。人がスマホのカメラでウェブページ、Wi-Fiネットワーク、連絡先にたどり着く必要があるときは、QRコードを使います。
はい、GS1 Digital Linkを使えば入れられます。ウェブのURIの中にGTINをエンコードするので、1つのQRコードがレジのスキャナーと買い物客のスマホの両方に応えます。ふつうのURLで自分が生成したQRコードにGTINは入っておらず、POSでは機能しません。
今日のところ、たいていは読み取れません。ほとんどのPOSスキャナーは今も1次元バーコードしか読まず、2Dコードを読むものはGS1の構文を前提にしています。GS1は、2027年末までにPOSシステムが2Dバーコードを受け付けられるようにすることを目標に掲げていて、その後も1次元バーコードは引き続き受け付けられます。
いいえ。1次元バーコードに誤り訂正はないので、バーの一部でも覆えば、復元できないデータが壊れます。QRコードでロゴが成立するのは、誤り訂正のレベルQとHが覆われたモジュールを復元するからです。ただし、コード面積のおよそ25%が限界です。
よくある原因はモジュールのサイズです。長いURLは、同じ物理的な正方形の中により多くの小さなモジュールを押し込みます。小さなモジュールは、吸い込みやすい紙や凹凸のある紙でぼやけます。URLを短くする、コードを大きくする、拡大したPNGではなくSVGから印刷する、のいずれかを試しましょう。
静的QRコードに期限はありません。データは記号の中にあり、ずっと機能します。動的QRコードはサービス提供者が持つリダイレクトを指すので、そのサブスクリプションが切れると機能しなくなります。KoloQRが生成するのは静的QRコードなので、印刷した後にリンク先を変えることはできません。
できることもありますが、常にではありません。短いURLだけを運ぶQRコードなら、およそ20×20mmに収まります。データが長くなると、より高いシンボルバージョンとより小さなモジュールが必要になり、印刷できる最小サイズが上がります。面積が本当に厳しい場面では、Data Matrixのほうが適した選択です。
1つの番号を1日に何千回も読む据え置きのレーザースキャナーなら、1次元バーコードのほうが速く、運用も安く済みます。カメラ式のイメージャーは両方を読めますが、既存のレーザースキャナーを入れ替える費用は、追加で得られるデータに見合わないのがふつうです。
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