高等教育

大学のQRコード:キャンパスのポスター・講義室・実験機器

キャンパスの掲示板にあるQRコードは、通りかかった学生が腕を伸ばした距離で読み取れなければなりません。一方、同じリンクを案内サインに載せるなら2m先から読み取れる必要があり、つまり同じコードでも印刷するサイズは変わります。それぞれのコードは、自分たちで管理している大学ドメイン上の1ページに向けましょう。読み取る距離に合わせてサイズを決め、隣にURLを文字でも印刷しておけば、スマホのカメラが働かないときでもサインは役目を果たします。

QRコードを作成
  • 読み取り距離に合わせたサイズ
  • 印刷対応のSVG書き出し
  • 無料・アカウント不要

大学がQRコードを印刷する理由

QRコードは印刷されたリンクです。だからキャンパスでは、誰かがスマホを手に立ち止まっている場所でこそ役に立ちます。掲示板を見ているとき、講義を聞いているとき、実験台で待っているとき、オープンキャンパスで教室を探しているときです。

掲示板のポスターはスキャンされる、長いURLはされない

サークルのイベントや研究の被験者募集のポスターは、掲示板で他の30枚と場所を争っています。学科のパス名やフォームIDが入ったURLを書き写す人はいません。QRコードがあれば、ポスターは1秒で終わる行動になります。通りかかる人がポスターに割いてくれるのは、それだけです。

講義資料がログインの手間なく学生に届く

講義スライドや配布資料のQRコードは、1回のスキャンで学生を参考文献リスト、スライド、フィードバックフォーム、ゼミの申込ページへ送ります。リンク先は大学のログインの内側にあってもかまいません。コードが運ぶのはアドレスだけなので、認証はページ側で行われ、コードの中では起こりません。

オープンキャンパスとオリエンテーションは、アプリのない来訪者にも使える

受験生や保護者、学会の参加者は、大学のアプリも大学アカウントも持っていません。最近のiPhoneやAndroidはどれも標準カメラでQRコードを読み取るので、案内サインやオリエンテーション資料に印刷したコードは、何もインストールしなくても来訪者のスマホに届きます。

実験室や工作室の手順書が、使う場所で最新のまま保たれる

遠心分離機や窯、3Dプリンターに貼ったQRコードは、その機械専用の標準作業手順書、リスクアセスメント、実演動画へリンクします。ページを更新すれば、使う人全員が見る内容が更新されます。実験台ごとにラミネートした紙を刷り直すより速く、そして安全です。

コードを作る前に決めておく2つのこと

キャンパスのQRコードが使えなくなる原因は2つです。リンク先が学期末に移動してしまうか、500部が印刷所に回る前に誰も印刷版をスキャンしなかったか、そのどちらかです。

KoloQRのデザイナーでQRコードのスタイルを調整している様子:形・色・中央のロゴ

大学が管理するドメイン上の、変わらない1つのURL

予約システムや時間割、フォームの深い階層のURLを直接指すのではなく、自分の大学ドメイン上のリダイレクト、たとえば学科サイト配下の短いパスにQRコードを向けましょう。リダイレクト先は後から変えられますが、印刷したコードは変えられません。ログイン後のシステムからコピーした、セッションIDやトークン、クエリ文字列を含むリンクは避けてください。そうしたアドレスは期限が切れ、ポスターを貼り出したまさにその時点で使えなくなることも珍しくありません。

実際の距離で2台のスマホでスキャンした試し刷り

最終サイズ・最終素材でコードを印刷し、学生が実際に立つ距離、掲示板なら40cm、廊下のサインなら2mから、iPhoneとAndroidスマホをそれぞれ1台使ってスキャンします。設置する部屋の照明の下でテストしましょう。講義室のスポットライトと光沢ラミネートが重なると、反射(グレア)でシンボルの一部が隠れます。2台とも2秒以内に読み取れれば、そのデータは本刷りに回して大丈夫です。

本刷りの前に、印刷したQRコードをスマホでスキャンしてテストしている様子

キャンパスのポスターやサイン用にQRコードを作る方法

コードを作る作業は1分ほどで終わります。壁の上で実際に使えるかを決めるのは、上で挙げたサイズと素材の判断です。

QRコードを作成
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    大学のURLを入力する

    コードで開きたいアドレスを貼り付けます。授業ページ、イベントの申込フォーム、キャンパスマップ、実験手順書などです。https://のURLを使い、エンコードする前にスマホでページが開くか確認しましょう。スマホで壊れているリンク先は、QRコードでは直せません。

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    学部のカラーと校章を適用する

    四角形か円形のシンボルを選び、学部のカラーを適用して、中央に大学の校章を入れます。コードは背景より暗く保ちましょう。白地に暗いモジュールなら確実にスキャンできます。暗いポスターに明るいコードを載せるのが、キャンパスのQRコードが読めなくなる最も多い原因です。

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    印刷所にはSVG、スライドにはPNGをダウンロードする

    印刷所に渡すものはSVGでダウンロードします。ベクターファイルなら、A4チラシに3cmで置いても、ロールアップバナーに25cmで置いても鮮明なままです。講義スライド、デジタルサイネージ、SNS投稿にはPNGをダウンロードし、表示するピクセルサイズの3倍以上で書き出しましょう。

キャンパスのQRコードを置く場所と、それぞれに必要なサイズ

サイズは読み取り距離で決まります。実用的な目安は、スキャン距離10cmごとにコードの幅を約1cm。印刷するコードの実質的な下限は2cmです。以下のサイズはすべて、この目安をキャンパスの実際の場所に当てはめたものです。

掲示板と廊下のポスター

A4またはA3のポスターには、幅3〜4cmでコードを印刷し、立って読む人の手が自然に届く下から3分の1の位置に置きます。学生が掲示板を読む距離は約40cmなので、3cmで足ります。そして用紙の下端2cmは空けておきましょう。ポスターはそこをステープラーで留められ、次のポスターに重ねられます。

講義スライドとゼミの配布資料

投影するスライドでは、QRコードをスライドの高さの6分の1以上にし、20秒以上画面に出したままにします。段差のある講義室の後方にいる学生には、大きさと時間の両方が必要です。下に短いURLを文字でも添えましょう。スクリーンから10m以上離れている人は、スキャンではなく手で入力します。

図書館の書架の端と自習室の扉

書架の端や自習室の扉の目の高さに貼った3cmのコードは、30〜40cmから読み取られ、分野別ガイド、部屋の予約ページ、データベースのA-Z一覧を開けます。床から140〜160cmの高さに取り付ければ、車いすからも手が届き、立って読む人にも楽な位置になります。

実験室・工作室の機器ラベル

機器には紙ではなく、ポリプロピレンまたはポリエステルのラベルに2.5〜3cmのコードを使います。毎週エタノールやイソプロパノールで拭かれる前提で考えましょう。ラベルは可動パネルや加熱される面ではなく機械本体に貼り、シンクや試薬瓶の飛散範囲から離しておきます。

案内サインとオープンキャンパスの看板

2mから読み取るコード、つまり廊下のサイン、建物の入口、オープンキャンパスのA型看板は、幅20cmほど必要です。スマホを正面から向けられるよう170cmより低い位置に取り付け、ガラス張りの展示ケースは避けましょう。窓の映り込みだけでカメラが読み取れなくなることがよくあります。

研究ポスターと学会のパネル

A0の研究ポスターでは、右下に置いた4〜6cmのコードが約50cmから読み取られます。ちょうど、方法のセクションを読むために人が立つ距離です。研究室のトップページではなく、プレプリント、データセット、補足資料に向けましょう。その場の読者が求めているのは具体的な成果物であり、引用されるのもそれです。

守る価値のある、キャンパスQRコードのルール

読めなくなるキャンパスのQRコードは、その多くが印刷に回る前のデータの段階で原因が見える状態にあります。それを見つけるためのチェック項目です。

  • 明るい背景に暗いコードを保つ

    白か、ごく淡い色の地に暗いモジュールを印刷しましょう。学部のカラーに合わせるために、QRコードを暗い地に明るいコードへ反転させてはいけません。スマホのカメラは、明るい面に暗いシンボルがあることを前提に作られています。反転したコードは、1台のスマホでテストが成功しても、機種によって読み取りが安定しません。

  • 4モジュール分の余白を確保する

    クワイエットゾーン(コードの周囲の余白)は、シンボルがどこで始まりどこで終わるかを読み取り側が判別するための空白で、QRの規格では4モジュール分と定められています。実務では、小さな四角4つ分ほどの幅を、文字・罫線・写真・ポスターの枠から空けておきましょう。

  • コードの隣にURLを必ず文字で印刷する

    コードの隣に印刷したURLは、カメラのピントが合わない人、スマホの電池が切れている人、スクリーンリーダーを使っている人の助けになります。QRコードは画像であり、支援技術が読める文字を持っていません。表示するURLは手で打てる長さに抑えましょう。自分のドメイン上のリダイレクトを使うべき理由が、もう1つ増えます。

  • 距離に合わせてサイズを決め、そこに余裕を足す

    読み取り距離10cmごとにコードの幅を約1cmとし、端数は切り下げずに切り上げます。切り上げて失うのはポスターの少しのスペースだけです。切り下げると、学生はスマホを近づけ、コードに影を落とし、2回試してあきらめます。

  • ダウンライトの下に置くものはマットを選ぶ

    マット(つや消し)ラミネートは光を散らし、グロス(光沢)ラミネートは光をカメラへまっすぐ返します。講義室、博物館の展示ケース、エレベーターホールはいずれも上から近い距離で照らされるので、そこに取り付けるコードにはマット仕上げのほうが安全です。

  • ロゴはコード面積の約30%以内に収める

    誤り訂正は、シンボルの一部が覆われたり傷ついたりしてもスキャンできる状態を保つために、QRコードに組み込まれた冗長性で、レベルHはデータの約30%を復元します。レベルHのコードの中央に置いた大学の校章は、そのサイズなら通常は問題ありません。しかしシンボルの半分を覆う校章は、1回のテストスキャンがうまくいったとしても大きすぎます。

  • 個人情報や認証情報をコード自体に埋め込まない

    QRコードは暗号化されていません。中身は誰でもスマホで読み解けます。学籍番号、メールアドレス、受験番号、アクセストークンをシンボルに埋め込むことは絶対に避けてください。代わりに、認証が必要なページへのリンクをエンコードし、本人の確認はログインに任せましょう。

  • QRコードだけを出席の証明に使わない

    講義中に表示したQRコードは、写真に撮って教室にいない人へ送れます。だからそれ自体では出席を確認できません。出席管理の流れにコードを組み込むなら、変化する仕組みと組み合わせましょう。一定時間で切り替わるコード、回ごとのトークン、座席や端末のデータとの照合などです。

  • リダイレクトを使えば、刷り直さずにリンク先を変えられる

    静的QRコードは固定のURLをエンコードするので、行き先を変える方法は、そのURLが返す内容を変えることです。コードを大学ドメイン上の短いリダイレクトに向けておけば、9月にリンク先をオープンキャンパスの日程から入学手続きのページへ移しても、サインを刷り直す必要はありません。

  • 画面だけでなく、印刷した後にもう一度テストする

    PDFの校正刷りではなく、実際の印刷物をスキャンします。低い解像度での出力、凹凸のある紙や再生紙、レーザープリンターのインキのにじみは、モジュールの輪郭をぼかし、デザインファイルでは完璧に読めていたコードを壊すことがあります。その差は紙の上でしか見えません。

KoloQRの作成ツールでQRコードをデザインし、ダウンロードできる状態になっている様子

キャンパスのポスターやサイン用にQRコードを作成

大学のURLを入力し、サイズと校章を設定して、印刷用のSVGかスライド用のPNGをダウンロードします。KoloQRは、円形やカスタム形状のQRコードも作れる無料のQRコード作成ツールで、アカウントは不要、ウォーターマークも入りません。

KoloQRが作るのは静的QRコードで、URLを直接エンコードし、期限切れがありません。静的コードにはスキャン計測(アナリティクス)が組み込まれておらず、後からリンク先を変えるためのダッシュボードもありません。学科がキャンペーンごとのスキャン数や、サーバーに触らずに印刷済みのコードの行き先を変える機能を必要とするなら、動的QRのサービスのほうが向いています。ただしキャンパスの看板・サインのほとんどでは、大学ドメイン上の短いリダイレクトが同じ柔軟性をもたらし、リンクを学生が見て分かるドメインに保ち、スキャンのデータを自分たちのウェブ解析の中に残せます。

QRコードを作成

Questions? Answered

QRコード作成ツールにリンク先のURLを入力し、色とロゴを設定して、印刷用にSVGをダウンロードします。腕を伸ばした距離で読むポスターなら、幅3〜4cmのコードを用紙の下から3分の1の位置に置き、隣にURLを文字で印刷します。本刷りの前に、仕上がった印刷物をiPhoneとAndroidスマホでスキャンしましょう。

約40cmから読むA4・A3のポスターなら、幅3〜4cmが適切です。基本の目安はスキャン距離10cmごとにコードの幅を約1cmなので、2mから読むサインには20cm前後が必要です。2cmを下回ると、距離に関係なく印刷したコードは安定して読み取れなくなります。

いいえ。最近のiPhoneやAndroidはどれも標準のカメラアプリでQRコードを読み取り、ダウンロードは要りません。かなり古い端末では読み取りアプリが必要な場合があります。これも、コードの隣にURLを文字で印刷して、誰も情報から取り残されないようにすべき理由の1つです。

コード自体では変えられません。静的QRコードは固定のURLを恒久的にエンコードします。実際に使える方法は、大学ドメイン上の短いリダイレクトをエンコードし、そのリダイレクトが返す先を変えることです。これは印刷の後ではなく前に用意しましょう。予約システムを直接指しているコードは、壁に貼られてしまえば向け先を変えられません。

QRコード単体ではアクセシブルではありません。スクリーンリーダーが読み上げられる文字を持たない画像であり、場所を見つけるにも視覚が必要です。隣には必ず読める文字でURLを印刷し、そのURLは入力も口述もできる長さに保ち、リンク先のページ自体が所属機関のアクセシビリティ基準を満たしていることを確認してください。

仕組みの一部としてなら使えます。講義スライドに表示したコードは、写真に撮って出席していない学生へ転送できるので、それだけでは出席を何も証明しません。コードに頼っている大学はふつう、回ごとにコードを切り替えたり、スキャンを端末・座席・ネットワークのデータと照合したりしています。

よくある原因は4つです。2cmより小さく印刷されたコード、暗い背景に明るいコード、クワイエットゾーンの余白に文字や枠線が入り込んでいること、そしてグロスラミネートが上からの照明を反射していることです。この順に確認し、画面上の校正刷りではなく必ず実際の印刷物でテストしましょう。

静的コードは、変わらないページを指すキャンパスの看板・サインに向いています。期限切れがなく、外部サービスが動き続けていることにも依存しません。動的コードは、スキャン計測(アナリティクス)や印刷後のリンク先変更が必要なキャンペーンに向いています。大学ドメイン上の短いリダイレクトなら、外部への依存なしに動的コードの利点の大半が得られます。

はい。校章はコード面積の約30%以内に収め、シンボルの約30%を復元できる誤り訂正(レベルH)を使いましょう。ブランドカラーは暗いモジュールにだけ使い、背景は明るく保ちます。中間の明るさのブランドカラー2色でコードを作ると、スマホのカメラが判別するにはコントラストが足りないことがよくあります。

具体的な成果物にリンクさせましょう。プレプリント、データセット、コードのリポジトリ、補足の方法などで、研究室のトップページではありません。A0ポスターなら4〜6cmのコードを右下に置きます。読者が立つのは約50cmの距離です。DOIのような恒久的識別子を使えば、数年後もリンクが解決します。

KoloQRを選ぶ理由

  • ウェブサイト、メニュー、Wi-Fi、PDF、名刺用のQRコードを作成
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  • 高品質なPNG・SVGファイルをダウンロード
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シンプルな黒いQRコードと、同じコードをブランドカラーの円形にデザインし直したもの