医療機関

クリニック・病院・薬局でQRコードを使う方法

医療現場のQRコードは、1つのページへの印刷されたショートカットです。予約フォーム、問診票、アフターケアの説明、満足度アンケートなど。プライベートな通信経路ではないため、患者情報をコードの中に入れてはいけません。このページでは、何にリンクするか、コードをどこに置くか、どのサイズで印刷するか、そして表面を100回拭いたあとも読み取れる状態を保つ方法を説明します。

QRコードを作成
  • 無料・アカウント不要
  • 印刷対応のSVGとPNG
  • ロゴとブランドカラー

クリニックや病院がQRコードを使う理由

医療現場のQRコードは、たいてい2つのうちどちらかを置き換えます。受付への電話か、患者が家に着くまでに忘れてしまう口頭の説明です。

患者が家で読み返せるアフターケアの説明

患者は診察で言われたことの大部分を忘れてしまい、印刷したリーフレットは紛失したり薬袋ごと捨てられたりします。退院時の説明書や処方ラベルにQRコードがあれば、同じ内容がウェブページとして開きます。文字を大きくしたり、スマホに読み上げさせたり、翻訳したり、その場にいなかった家族に見せたりできます。

受付にかかる定型的な電話が減る

受付の電話は、臨床的な判断を必要としない用件で埋まります。予約、予約の変更、処方の継続、診療時間、正しい入口の案内など。入口のドア、診察券、待合室の掲示板にQRコードを置けば、それらの用件は施設がすでに運用しているオンラインフォームに向かい、人が対応すべき電話のために回線が空きます。

来院前に記入される問診票と同意書

予約リマインダーや受付カウンターのQRコードから、患者自身のスマホで問診票が開きます。患者が入力した回答は受付での転記作業をなくし、自宅で記入済みのフォームは、朝のピーク時の受付の行列を短くします。

同じリーフレットの多言語版とアクセシブル版

印刷したリーフレットに入るのは、1つの言語と1つの文字サイズだけです。そのリーフレットのQRコードからは、大きな文字、スクリーンリーダー対応版、複数の言語、短い動画を用意したページへ誘導できます。同じ処置のために4種類のリーフレットを別々に印刷するより、たいてい安く早く済みます。

医療現場のQRコードを印刷する前に必要なもの

クリニックでQRコードが機能するかどうかは、2つで決まります。開くページと、掲示する部屋で印刷サンプルを誰かがスキャンしたかどうかです。どちらも、リーフレット5,000部を刷ったあとより、刷る前に直すほうがはるかに安く済みます。

KoloQRのデザイナーでQRコードのスタイルを調整している様子:形・色・中央のロゴ

建物の中のスマホでもきちんと開くリンク先

スキャンした患者が失望するとき、その原因はほぼ必ずリンク先のページで、QRコードではありません。医療現場では、次の3つが他の何より重要です。

  • 公開ページを指定し、ログインはそのページ上で - QRコードは写真に撮った人なら誰でも読めるので、コードには普通の公開URLを入れ、患者ポータルはページが開いたあとに本人確認を求めるようにします。
  • ラベルに収まる短いURL - 文字数が少なければモジュールも少なくなり、モジュールが大きいほど、小さな処方ラベル、感熱印刷、3cmのベッドサイドカードでも生き残ります。
  • 電波が弱い場所でも開くページ - 地下、画像診断部門、壁の厚い古い建物では携帯の電波が弱いため、重いPDFや動画のヘッダーは、まさにコードがスキャンされる場所で失敗します。

印刷物を、実際に置く部屋で一度テストスキャンする

モニター上のファイルではなく、印刷したサンプルでテストします。画面はバックライトがあり完全に平らなので、実際のポスターやラベルが抱える問題をすべて隠してしまいます。1枚印刷し、掲示する場所に置いて、患者が実際に立つ、または座る距離からiPhoneとAndroidの両方でスキャンしてください。受付のガラス越しに、そして手袋をした状態でも試します。仕切りは反射(グレア)を増やし、手袋はスマホを持つ距離を変えるからです。

QRコードを作成
本刷りの前に、印刷したQRコードをスマホでスキャンしてテストしている様子

クリニックや病院のQRコードを作る手順

コードを生成するのは早い部分です。時間がかかるのは、その裏に何を置くか、そしてそのページが1年後もふさわしいままかを決めることです。

QRコードを作成
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    患者が着くべきリンクを入力する

    病院のトップページではなく、予約フォーム、問診票、アフターケアのページ、満足度アンケートを使います。患者名、カルテ番号、ワンタイムのアクセストークンを含むリンクは絶対に貼らないでください。静的QRコードは、いったん印刷すると無効にできません。リンク先が後で移る可能性があるなら、自分のドメイン上の短いURLをエンコードし、サーバー側でリダイレクトします。

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    コードを施設のブランディングに合わせる

    形を選び、色を設定し、中央にロゴを置きます。モジュールは明るい地色に対して暗いまま、ロゴは控えめなままに保ちます。円形やカスタム形状のQRコードは、ただの四角よりリーフレットやベッドサイドカードになじみ、コントラストとクワイエットゾーン(コードの周囲の余白)を守っていれば、読み取りは同じです。

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    印刷用にSVG、画面用にPNGで書き出す

    SVGはベクター形式なので、1つのファイルで2.5cmの処方ラベルにも30cmの待合室ポスターにも、輪郭がぼやけずきれいに印刷できます。ラスター形式しか受け付けない業者なら、実際の仕上がり寸法どおりに300DPIでPNGを書き出してください。小さなPNGを引き伸ばしてポスターを埋めると、モジュールの輪郭が失われます。

クリニックや病院でQRコードが働く場所

医療施設の中のどの面も、スキャンされる距離が違い、距離が印刷サイズを決めます。すべてに共通するルールは1つです。読み取り距離10cmごとにコードの幅を約1cm確保し、レイアウトが何を求めても2cmを下回らないこと。

受付とチェックインカウンター

カウンターの卓上サインは腕を伸ばした距離でスキャンされるので、5cmあれば快適です。受付に置くコードはちょうど1つが正解で、セルフチェックインか問診票のどちらかにします。後ろに行列がある状態でカウンターに立つ患者は、3つの選択肢を見比べません。カウンターにガラスの仕切りがあるなら、マット(つや消し)で印刷し、ガラス越しに読み取りを確認してください。この場所でいちばん多い失敗は、照明が仕切りに反射することです。

待合室のポスターと掲示板

待合室のコードは、約2〜3m離れて座った患者に読まれるので、幅20〜30cmで印刷し、床から140〜160cmの高さに掲示します。1枚のポスターにはトピックを1つだけ。予約、処方の継続、患者ポータル、来院者用Wi-Fi、満足度アンケートは、それぞれ専用の1枚に値します。1ページに5つのコードが並んだ掲示は、ほとんどスキャンされません。スキャンできない人のために、コードの下にURLも文字で印刷しましょう。

処置室・ベッドサイドカード・機器のラベル

ベッドサイドやチェアサイドのカードは約30cmからスキャンされるので、3cmのコードで足ります。清掃の影響を最も受ける設置場所です。ラミネートしていないインクジェット印刷は、アルコール綿での清拭で数日でにじみます。ラミネート加工したカードか、マット仕上げの合成ポリプロピレンラベルを使ってください。機器に貼るスタッフ向けのコード(清掃記録、校正記録、取扱説明書)もここでよく機能します。ただし、リンク先が内部ページで、患者を識別する情報を含まないことが条件です。

退院書類・薬袋・診察予約カード

持ち帰る紙は、医療現場でいちばん強い設置場所です。電波がよく、読む時間もある自宅でスキャンされるからです。2.5〜3cmのコードなら、A5の退院時説明書、薬袋のラベル、診察予約カードに収まります。ラベルがサーマルプリンターから出るなら、URLは非常に短く保ってください。約203DPIのサーマルレシート(感熱紙のレシート)印刷は密なモジュールの格子をぼかし、感熱紙は数週間でコントラストを失います。

医療現場のQRコードのベストプラクティス

以下のルールが、医療現場のQRコードが安全で、確実にスキャンでき、半年後もまだ機能しているかを決めます。

  • 患者情報は絶対にエンコードしない

    QRコードは暗号化もされておらず、私的なものでもありません。写真に撮った人は誰でも、数秒で中身を解読できます。氏名、生年月日、カルテ番号、予約の詳細、検査結果への直接リンクは、印刷したコードの中に絶対に入れてはいけません。公開ページをエンコードし、本人確認はそのページ上で患者に行ってもらいます。

  • コードの横にURLと電話番号を文字で印刷する

    ウェブアドレスと電話番号が目に見える形であれば、古いスマホの人、視力が弱い人、手が震える人、データ通信のない人にも情報が届きます。医療現場のQRコードは、別の方法でもすでに手に入るものへのショートカットであるべきで、そこへの唯一の経路にしてはいけません。

  • 印刷サイズを読み取る場所に合わせる

    スキャン距離10cmごとにコードの幅を約1cm取り、2cmを絶対の最小値とします。実際には、書類なら2.5〜3cm、ベッドサイドカードなら3cm、卓上サインなら5cm、待合室のポスターなら20〜30cmです。

  • クワイエットゾーンを空けておく

    クワイエットゾーンとは、シンボルがどこで始まりどこで終わるかを読み取り機が判別できるようにする、QRコードの周囲の空白の余白です。QRの規格では4モジュール分と定められています。医療の印刷物は情報が詰まっているので、用法用量の文字、患者ラベル、折り目、ステープルがその余白に入らないか確認してください。

  • モジュールは背景より暗く保つ

    スマホのカメラは、明るい背景に暗いモジュールという前提で動きます。淡いブランドカラー、明るい色を暗い地に置く反転、コントラストの低いパステルは、よくデザインされたクリニックのポスターがスキャンできない最も多い原因です。反転デザインは印刷前に複数のスマホでテストし、読み取りが渋るようなら、明るい地に暗いモジュールへ戻しましょう。

  • 1つのコードに1つの行動

    印刷する各コードは、上にはっきりした見出しを付けた1つの用件だけに導きます。たとえば「予約する」や「アフターケアの説明を読む」です。待合室の患者は1〜2秒で判断するので、3つのリンク先を並べたコードは、たいていどれもスキャンされません。

  • 消毒に耐える素材を選ぶ

    診療エリアにあるものは、すべてアルコールか洗剤で拭かれます。ラミネート加工したカードや、マット仕上げの合成ポリプロピレンラベルはコントラストを保ちますが、素のインクジェット印刷やむき出しの感熱ラベルはにじんだり色が抜けたりします。マットは、グロス(光沢)が天井照明の下で作る反射(グレア)も避けられます。

  • ロゴは小さく、追加したら再スキャンする

    中央のロゴは誤り訂正に頼っています。誤り訂正とは、シンボルの一部が覆われても読み取れるようにQRコードに組み込まれた冗長性です。ロゴはコード面積の4分の1をかなり下回るサイズに抑え、仕上がったファイルを印刷前にスキャンしてください。装飾が読み取り性能を上げることはないので、コードが機能するかを決めるのは、やはりサイズとコントラストです。

  • リンク先が変わることを見込んでおく

    静的QRコードとは、リンク先がパターン自体にエンコードされたコードで、印刷後に変更したり無効にしたりできません。KoloQRは静的コードを生成するので、自分のドメイン上の短いURLに向け、サーバー側でリダイレクトしてください。リダイレクトは印刷のあとではなく、前に用意します。

  • 設置場所ごとのURLでスキャンを計測する

    静的コードにスキャン計測(アナリティクス)は付いていないので、設置場所ごとに専用のURLかUTMパラメータを与え、すでに使っているウェブ解析でアクセスを見ます。ポスターのコードを/waiting-roomに、退院書類のコードを/dischargeに向けておけば、どの面が実際に機能しているかが分かります。何を刷り直すかを決める、いちばん安い方法です。

  • 本刷りの前にコードの承認を取る

    患者向け資材は、いったん施設全体に配られると回収が難しくなります。先に集めておく価値のある承認が3つあります。リンク先とURLが何を明らかにするかについては情報ガバナンス、印刷物での代替手段についてはアクセシビリティの担当者、コードの上に書く文言については診療チームです。承認を1周させるのに1日かかりますが、リーフレット5,000部の刷り直しを防げます。

KoloQRの作成ツールでQRコードをデザインし、ダウンロードできる状態になっている様子

クリニックや診療所のQRコードを作る

患者に届けたいページを1つ選び(予約、問診、アフターケア、満足度アンケート)、リンクを入力し、コードを施設に合わせてデザインして、印刷用のSVGか画面用のPNGをダウンロードしましょう。

KoloQRは、円形やカスタム形状のQRコードを作れる無料のQRコード作成ツールで、ウォーターマークなし、アカウント不要、期限なしの静的コードを生成します。静的とは、リンク先がパターン自体に入っているという意味です。だからサブスクリプションなしでコードが機能し続けますが、同時に、印刷後はリンク先を変えられないという意味でもあります。だからこそ、自分のドメイン上のリダイレクトを先に用意しておく価値があります。スキャン計測(アナリティクス)や、印刷したコードを無効にする機能が必要なサービスなら、動的QRコードの提供事業者のほうが要件に合います。

QRコードを作成

Questions? Answered

コードの生成そのものは、印刷物を作る担当者が1分で終わる仕事です。その周りの判断はそうではなく、別の3者に属します。リンク先とURLが何を開示するかは情報ガバナンスが承認し、印刷物での代替手段はアクセシビリティまたは患者サービスの責任者が承認し、コードの上の文言は診療チームが承認します。デザインを印刷所に出す前に、この3点を合意してください。配布済みの印刷ロットの回収は高くつきます。

いいえ。QRコードは暗号化されておらず、写真に撮った人は誰でも数秒で中身を読めます。患者の氏名、生年月日、カルテ番号、予約の詳細を絶対にエンコードしてはいけません。代わりに公開ページをエンコードし、そのページ上で患者に認証してもらいます。印刷した静的コードは、書類を紛失しても無効にできません。

QRコード自体は、準拠でも非準拠でもありません。印刷されたポインタにすぎず、義務が生じるのは、そのコードが開くページと、そのページが扱うデータです。エンコードするURLに個人データを含めない、リンク先は組織がすでに評価済みのシステムに置く、印刷前にデータ保護またはコンプライアンスの責任者を関与させる、という進め方にしてください。これは一般的な案内であり、法的助言ではありません。

幅20〜30cmで印刷してください。座った患者はおよそ2〜3m離れてスキャンし、目安はスキャン距離10cmごとにコードの幅約1cmです。ポスターは床から140〜160cmに掲示します。立っている大人のスマホが自然に向く高さです。コードはポスターの端から離しておきましょう。

はい、患者向けのものすべてに必要です。QRコードは、動くカメラ、データ通信、ぶれない手、狙いを付けられる視力を前提にしています。病院の利用者のかなりの部分では、この前提が崩れます。しかも崩れる相手は、そのリーフレットがいちばん必要な人たちであることが多いのです。URLと電話番号も文字で印刷し、コードは唯一の経路ではなく、別の方法でもすでに届くものへのショートカットとして扱いましょう。

公開の作成ツールで作ったコードでは駄目です。リストバンドやカルテのコードは患者を識別するため、それらの識別子を管理する患者管理システムまたは電子カルテ(EPR)が、自組織のインフラの中で生成しなければなりません。公開サイトで生成したコードが向くのは、面会案内、病棟のオリエンテーション、満足度アンケートといった公開のリンク先だけです。

アルコール綿はラミネートしていないインクジェット印刷をにじませ、むき出しの感熱ラベルの退色を早めます。使用頻度の高い処置室なら、それだけで数日でスキャンできなくなります。拭かれるものには、ラミネート加工したカードか、マット仕上げの合成ポリプロピレンラベルを使い、テストしたサンプルが1週間で劣化を見せたら交換してください。

できます。ここが、コードが紙に対して価値を示す場面です。印刷したリーフレットが運べるのは、1つの文字サイズの1つの言語だけです。コードの先のページなら、同じ1枚の紙から、言語切り替え、大きな文字、スクリーンリーダー対応のレイアウト、短い動画を提供できます。施設全体で配る処置説明のリーフレットなら、印刷用の翻訳を4種類発注するより、たいてい安く、そしてかなり早く済みます。

クリニックの印刷したコードが失敗する原因は、たいてい次の3つのどれかです。患者が座る距離に対してコードが小さすぎる、暗い背景に明るいモジュールやコントラストの低いパステルを使っている、4モジュール分のクワイエットゾーンの中に何かを置いている。距離のルールに従って刷り直し、明るい地に暗いモジュールへ変え、余白を空けてください。

はい。KoloQRは無料で、民間および公的な医療の現場で使う印刷物にも使えます。生成されるコードにウォーターマークや有効期限はありません。コードは静的なので、サブスクリプションなしで、またKoloQRがオンラインであり続けることに依存せずに機能し続けます。リンク先がサーバーに保存されるのではなく、パターンにエンコードされているからです。

KoloQRを選ぶ理由

  • ウェブサイト、メニュー、Wi-Fi、PDF、名刺用のQRコードを作成
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シンプルな黒いQRコードと、同じコードをブランドカラーの円形にデザインし直したもの